プロジェクト研究・研究集会支援
                成果報告
直野 章子先生
東 英寿先生
吉岡 斉先生
特色ある研究プロジェクト 成果報告
阿部 芳久先生
石田 清隆先生
太田 好信先生
嶋田 洋一郎先生
清水 靖久先生
杉山 あかし先生
直野 章子先生
 2010年度 研究支援 成果報告
 2011年度 研究支援 成果報告

同人誌即売会の実態に関する調査研究
杉山 あかし
 研究計画: 比較社会文化学府では、日本の大衆文化研究を一つの特色としてきた。杉山が行なってきたマンガ同人誌即売会“コミックマーケット”の研究は、比較社会文化学府大学院案内に記載された研究・教育プロジェクト、「たとえば『漫画』を研究したい人に」および「カルチュラル・スタディーズを学ぶ人に」の両プロジェクトにまたがる研究であり、他の大学院ではあまり見ることのない特色ある研究であると考えられる。

 この研究について杉山はこれまで、次のように競争的資金を獲得し、実行してきた。
  ・2000~2002年度 科学研究費補助金 萌芽的研究「コミック同人誌活動のカルチュラル・スタディズ的研究」
  ・2003~2005年度 科学研究費補助金 萌芽的研究「おたく文化系コンベンションのカルチュラル・スタディーズ的研究」
  ・2004~2007年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)「コミック同人誌即売会『コミック・マーケット』の文化社会学的研究」

 特に、2004~2007年度の基盤研究(B)では、同人誌即売会主催団体“コミックマーケット準備会”と共催でコミックマーケット30周年記念調査を行ない、各方面からデータ引用されている。
 今後、この一連の研究を発展させていくために、同人誌即売会の現場の状況について継続的に把握しておく必要がある。そしていずれ必要な時期に科研費等にアプライし、再び大規模な調査を行いたいと考えている。本年度の研究では主に東京で行なわれる同人誌即売会、ファン・コンベンションに参加し、基本的な情報収集を行なうことを目的とする。

 研究実施状況: 次の三つの同人誌即売会に参加し、参与観察と情報収集を行った。
  (1)8月13日~15日「コミックマーケット78」(東京国際展示場)
  (2)11月14日「コミティア94」(東京国際展示場)
  (3)12月29日~31日「コミックマーケット79」(東京国際展示場)
 なお、各出張において、早稲田大学非常勤講師藤田高弘氏もしくは、日本大学非常勤講師玉川博章氏と情報交換を行った。

 研究実施結果: 同人誌即売会の実施状況については、特に大きな変化は認められなかったが、聞き取りを行った同人誌即売会関係者の多くが、表現の自由を規制する内容を含む東京都の青少年保護条例改正について、今後影響が出てくるのではないかと、懸念を表明していた。今後動向を注視していく必要があろう。