プロジェクト研究・研究集会支援
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 2010年度 研究支援 成果報告
 2011年度 研究支援 成果報告
地域社会における日本語支援と多文化理解教育に関する基礎的研究
研究代表者:松永 典子
<活動報告>
 実践研究を通じて、伊都地区の特徴として、外国人「生活者」が散居していることから「生活者」自身によるコミュニティーが形成しにくく、孤立化する傾向にあることがわかった。そのため、キャンパス内の日本語教室にそうした「生活者」が集い、ほとんどマンツーマンに近い形で大学院生とふれあうこと自体に意味がある。中には教室外の私的な交流や個人的な友人関係の構築にまで発展したケースもあり、そうした緊密な交流自体が双方の生活にうるおいや刺激を与え、それぞれの文化を発見する楽しみへとつながったことは本実践の大きな波及効果とも言える。
 また、研究交流会では、福岡のみならず、熊本・佐賀・北九州からも、外国人生活者のための日本語教育・多文化理解教育の実践に取り組む教師、ボランティアの参加があり、各地域実践者との情報交換ができたのみならず、今後の連携の可能性についても確かな手ごたえがあった。
 本実践研究の大きな成果は、プロジェクトに参加した院生メンバーが、「福岡に暮らす外国人「生活者」と地域住民の方々が共に豊かな共生社会を育んでいくことを手助けすること」を目的に、「生活者」と地域・行政・大学をつなぐネットワーク作りを進める任意団体(「にほんご楽しかネットワーク」代表・新井克之)を立ち上げ、活動を始めた(ネットワークの活動ブログ http://tanoshika-net.jugem.jp/)ことである。
 こうした取り組みをもとに、平成24年度は、本プログラムを福岡県国際交流センター等との社会連携活動へとつなげていく予定である。

【論文発表】
 松永典子・麻生迪子・季江静・永嶋洋一・新井克之
 「外国人「生活者」のための日本語教育と多文化理解教育の現状と課題―伊都地区から考える多文化化する地域における社会連携モデルの模索―」『比較社会文化』九州大学大学院比較社会文化学府(第18号、pp9-23、2012.3)

【口頭発表】
 1.報告者:
     新井克之・季江静・緒方尚美・李秀珍、永嶋洋一(九州大学大学院比較社会文化学府「留学生の家族のための日本語教室」実践チーム)・松永典子(九州大学大学院比較社会文化研究院)
   報告タイトル:
  「地域「生活者」と大学をつなぐ―外国人留学生の家族への日本語教育を通して―」
 2.報告者:
     永嶋洋一氏(九州大学大学院比較社会文化学府日本社会文化専攻院生)
   報告タイトル:
  「日本文化塾を通して-学生によるキャンパス国際交流の形-」
 3.報告者:
     深江新太郎氏、妹川幸代氏(共に愛和外語学院、平成23年度文化庁委託事業 「生活者としての」外国人のための日本語教育事業「ムスリムのためのサバイバル日本語」担当講師)
   報告タイトル:
  「ホームでもアウェイでもないフェアな場所
-生活者として暮らすムスリムのための日本語講座の実践から見えたこと-」
 ・報告場所:2011年度多文化関係学会九州地区研究会
  【テーマ】外国人「生活者」のための日本語教育と多文化理解教育の現状と課題―福岡の実践から見えてくること―
(2012年2月27日(月)、九州大学伊都キャンパス比文・言文教育研究棟)
 ・参加者:28名

【その他】
 『2011年度日本語教育実習報告書』九州大学大学院比較社会文化学府日本語教育講座発行、2012年2月14日