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九州大学大学院比較社会文化学府・研究院の公式チャンネルを開設しました。
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 学府とは   

私たちの学府は、つぎのような理念を研究・教育の柱としています。そして、その理念を実現してゆくためには、既成観念にとらわれない教員の側の努力が不可欠であることは言うまでもありませんが、学生諸氏にも、たんなる「受信者」ではなく、みずから「発信者」となって積極的に学習し研究することが期待されているのです。

 
1 異なる社会文化の共生を目ざした研究教育
 
現代世界は、国家間の関係という意味での「国際化」をこえた、グローバリゼーションの時代にあります。
それは人やモノ、資本、情報などの移動と交流の飛躍的な増加や、地球環境問題の深刻化など、様々な面を合わせもつプロセスとして進行しています。
それはまた、従来なかったような軋轢や文化の画一化を生み出しています。
しかし同時に、グローバリゼーションは、異なる文化伝統をもつ諸社会が互いに理解を深め、共生してゆく契機ともなりうるものです。
そのような新たな状況を前にして、異質な社会に暮らし、異なる文化を生きる人々の間に、違うからこそお互いを豊かにしあうような関係を、どのようにして育ててゆくことができるのか。それを摸索してゆくことが、私たちの学府の課題です。
 
2 学際的なアプローチ
 
私たちの学府の教員の専攻分野は、従来の区分で言えば、人文科学・社会科学・自然科学の多岐の分野にわたっています。
そのような構成をとっている理由は、私たちの目的が学際的な研究教育にあるためにほかなりません。
現代社会が直面している問題は、どれひとつをとっても、旧来の専門分野の区別をこえた複雑さと広がりをもっています。
そこで私たちの学府は、社会・文化・自然の様々な視角から問題にせまる総合的なアプローチを研究教育の柱にすえています。
そのような学際的な研究教育を実り多いものにするために、専攻を異にする複数の教員が、連携し協力することに努めていることは言うまでもありません。そして、そのようにして提供された「土壌」に、自ら問題意識という「種」を播いて、それを育てて「創造的な研究という花」を咲かせることこそが、学生諸氏に期待されているのです。
 
3 日本と世界を結ぶ行動人の養成
 
たしかな知識に裏打ちされた批判意識をもち、それと同時に、自分と異質なものに対しても、しなやかな感受性をもつ人こそ、真の国際人と言えると私たちは考えています。
しかも、受信し考えるだけでなく、発信し行動する実践的な国際人がもとめられているのが現代という時代です。
そのような人々を育ててゆくことを、私たちの学府はめざしています。
そのために、日本の社会文化についての研究でも、他の社会との比較という視点を失わず、外国の社会文化についての研究でも、日本との比較という視点を重視してゆきます。
日本知らずの外国通でなく、日本について深く語ることかできると同時に、異文化について共感的な理解ができる人間として自らを育てゆくこと。私たちは、それを学生諸氏とともにめざしてゆきたいと考えています。
 
4 社会に開かれた学問
 
大学の新卒者は、学府の入学者として私たちが思い描いている人々の一部にすぎません。
既に社会に出て活躍している方々や留学生は、新卒者と同様に私たちの学府の主役です。
さらにまた、研究者の養成は大学院の重要な使命ですが、専門的研究者は、大学院を修了した人々について私たちが思い描いている姿の一部にすぎません。
さまざまな職業分野での実践をとおして、大学院での研究の成果を活かす専門家。
既に社会人としての体験を経たのちに大学院で研究し、その体験を元の職場にもどって活かして活躍する人々。
日本での研究の成果を、自国にもどって、あるいは他の国での活動に活かしていく外国からの留学生。
そのような人々も、私たちが想定している大切な学生なのです。
私たちの学府を、国籍や性や言語や社会体験などの点で異なる人々が出会い、共に生き、互いを高めあう場としてゆくこと、それが私たちの願いなのです。